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コラム02_情報のフラット化がもたらす未来

2024.11.02

皆さんは車を購入された事がありますか?
もしくは中古車購入を検討された事はありませんか?
 

例えば、私がこれから車を購入しようと検討し始めたとします。
 
今流行りのプリウスがいいかな?
予算は中古で70万円くらいで見つかればいいな、なんて考えてネットを検索すると、
中古車ポータルサイトではプリウスの中古車が北海道から沖縄まで200車以上の検索画面に並びます。
 

その中から70万円のプリウスを見つけ出すのは数分とかかりません。年式、傷、走行距離、デザインまで一瞬で比較ができてしまいます。
もしお目当ての車が見つかり、万が一その車が遠方の地域で売られていたとしても、あとはその会社に電話をして表示価格のまま自宅に届けてくれるのか、地元の代理店を手配してくれるのか渉するだけです。
 

何て便利なシステムでしょう!
 
自動車業界には20年以上前からこんなに素晴らしいサービスが社会に浸透しているのです。
 
それだけではありません。
 
例えば、私が選んだ中古車屋さんが3,000台の在庫を持った大手中古車会社であろうと、はたまたその会社が夫婦二人で営む小さな中古車屋さんで、この中古車が唯一の在庫であったとしても、選ぶ私にとってそんなことはどうでもいいことではないでしょうか?
下手すると小さな中古車屋さんのほうが割安だったりもしますよね。
 

 
大きな会社より小さな会社の方が事業経費が小さく販売価格も割安だからです。
 
いかがでしょうか?
公開される情報がフラットになると、こんなに素晴らしい社会が出来あがります。
 
もっと言えば、情報のフラット化によって不景気だろうとコロナであろうと、中古車業界は元気に活動しています。
 
皆さんの地元の街角に小さな中古車屋さんが今も存在しているのはまさにこの仕組みが社会に浸透しているからですね。
会社の情報を包み隠さず公開することは社会的の常識であることは言うまでもありませんが、今なお、何処の業界もホームページでは都合の良いことだけを公開しPRしながら、一方で都合の悪いことは伏せています。
 
建築基準法が年々厳しくなったことから、耐震性能や断熱性能については多くの工務店が積極的に情報公開を行なってきた一方で、職人不足に対する人材育成や国産材有効利用、地産地消といった課題については後回しになっている会社もまだまだ多く見受けられます。
 
地域に根づき、地域社会との密接な関係によって成り立っている工務店こそ地域の社会的課題に向き合い、長いスパンで共に成長していくために、皆様に向けて情報公開することが重要であると考えております。
 
課題が山積する住宅業界の中で何もかも順調に解決できることばかりではありませんが、情報公開をすればするほどこれから家を建てる方々との向き合い方にも反映され、年々改善され、共に成長できる社会になるのではと考えています。

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