石牧建築_自然素材へのこだわり
木にこだわる
石牧建築が使用する建築木材は、すべて製材所に足を運んで目利き。地元が誇るブランド杉・天竜杉に至っては、
どっしり太い木を無駄なく、かつ魅力を最大限に生かす加工法を提案。価値を高めることに成功しました。木材のスペシャリストとして、生産者からも一目置かれています。
【天竜材の特長】
粘り強く、強度もあり、加工しやすい。国内でも高い評価を受ける「天竜材」
私たちの地元浜松市天竜区は江戸時代から植林を続けている歴史ある林山地。他の地域より古くから植林を続けているため、平均10年生育が早いのが特徴です。そのため現在出材される丸太の多くは直径40cmくらいの太いサイズのもので、その品質は出材される木材の約75%が家の部材となり得る良質な木材であることも特長です。また、木と木の間を狭く植林することで上へ上へと成長し、その先に枝をつけるため、節が少なくきれいな木肌と割れにくい強度も併せ持ちます。
【石牧建築ならではの活かし方】
国の政策の影響もあり、太く大きく育った木材の多くは、品質に関わらずひとまとめにして細かくカットし、チップや集成材にしてしまう傾向にありますが、丸太から建築用木材を切り出す方法を変えることで、良質な木材の価値をそのままに、美しく強度もある梁材を取ることに成功しました。
これは、石牧建築が天竜材の産地に自社の加工工場をもち、林業家や製材所の方とも日常的にコミュニケーションを取っていることから生まれた新しい木取りによる大径木の活用法です。
木は中心より外側へいくほど節が少ないのが特徴です。また、天然乾燥をさせた木材は乾燥収縮により割れが生じるものですが、芯去りという木取りをすることで、天然乾燥をさせても割れにくく、片側にまったく節のないきれいな梁材をとることができました。
【地産地消の家づくりのメリット】
良質な木材を低コストで
石牧建築は製材所から直接購入しているため山側とのコミュニケーションも活発!良質な木材が低コストで購入できるのです。
地元の山の木を使うことで地域がうける恩恵
地域の木を使うことで山の整備が行き届き、山が健全な状態を保つことができます。
健全な状態であれば、柔らかい腐葉土から十分な栄養を吸収した木はしっかりと根を張り、雨が降れば山全体でたっぷりと水分を吸収します。そして、その水分はきれいな水となり川を流れ海にでます。海で温められた水は水蒸気となり山にまた雨を降らすことになります。このように山から川や海へと自然の恵みは循環し、私たちはその恵みを得て暮らしています。
【「天然乾燥材を使う」ということ】
「天然乾燥」は文字通り、そのまま天然の力で乾燥させる方法です。ゆっくりと材にストレスを与えず乾かすことができるのがメリットです。
乾かす間に割れたりねじれたりするのであらかじめ大きめ(+20mm)に挽いておき、十分に乾かしきった後、正規の寸法になるよう再度挽きなおします。
きちんと乾かすまでに1年から1年半以上の時間と材を乾かす広大な土場が必要となります。決して難しいことではありませんが、時間と場所と手間がかかる乾燥方法です。こうして自然に乾燥するのを待ちます。
天然乾燥材の特長
1.粘り強く耐久性が高い
木をゆっくりと乾燥させることで、木の脂が流れ出ないため、より湿気に強くしなやかな木となります。施工後に、乾燥や経年で木材の変形や収縮・割れがしにくい、丈夫な構造材となります。
2.木本来の色艶が残り美しい
天然乾燥材は日常の気温、風に晒して自然な状態でゆっくり自然に乾燥させていきます。時間は掛かりますが、木の細胞を壊すことなく、木が本来持つ独特の色つや、香りをそのまま活かすことができるのです。油分が適度に残っているため、しっとりと肌触りも良い仕上がりになります。
3.調湿効果が高く、室内の湿度を快適に
木は周囲の湿度によって、細胞が水分を吸ったり吐いたりする事で室内の湿度を適度に保つ、調湿効果があります。
天然乾燥材は人工乾燥材と比べ、木の細胞を壊すことなく乾燥させることができるため、高い調湿効果を得られます。
土にこだわる
室内の塗り壁材は、調湿度に最適なメソポア珪藻土を使用した高機能調湿塗り壁材。メソポアと呼ばれる小さな穴を持つ珪藻土で、調湿・脱臭・抗菌などさまざまな効果を発揮します。また、珪藻土以外の接合材などにも天然素材が使用され、その配合は石牧建築オリジナルです。
開発も生産も自分たちの手で [オリジナル珪藻土の開発]
市場に出回っている珪藻土は、樹脂や防カビ剤などの人工物が混ざっているものもあり、そのまま使うのはどうだろう、と思いせっかくならオリジナル商品を作ろうということになりました。
材料メーカーと素材の配合などを考えてできたのが、セルロースやでんぷん糊などを混ぜた自然素材100%の珪藻土。カラーバリエーションはあえて抑えて、素材の質感を最大限生かしました。科学的にも中性なので、酸性やアルカリ性の素材を混ぜることも可能です。今は色合いも性質もニュートラルですが、今後、地元の素材を配合するなどして、新たな商品を開発していければと思います。
漆にこだわる
環境にもカラダにもやさしい漆で住まいにアクセント。
石川県の漆職人から拭き漆の手法を学び、柱や梁など構造材から床やカウンターなどの造作材まで、自社で漆塗装を施しています。漆は薬品や高温にも耐性があり、耐水性にも優れた環境にも体にもやさしい自然素材。幾度も重ねて塗り上げられた木は、表面に深みと艶が生まれ、表情をグッと引き立てます。
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